PartyRock アプリを作成して公開してみた #AWSreInvent
re:Invent 2023 にて PartyRock のアプリ作成を体験するワークショップ「AIM 252 | Learn generative AI with PartyRock, an Amazon Bedrock playground」に参加して PartyRock アプリの公開方法を学んだため、早速試してみました。
このブログでは、PartyRock アプリを作成して公開するところまで試すと共に、既存の公開されているアプリを複製して利用することも試してみます。
PartyRock の基本的な使い方のページにガイドとして公開されています。始めて利用する方は実際に触ってみながらガイドも読むと良いと思います。なお、PartyRock の利用にコーディングや特別な技術は不要です。
また、基本的な使い方は下記のブログも参考になります。
アプリの作成
早速、アプリを作成する前に 1 点注意事項です。PartyRock は FAQ に記載の通り、英語での利用を目的としているサービスとなるのですが、日本語も動作したため、今回は日本語を英語に翻訳するアプリで試しています(後で日本語未対応に気づきました)。そのため、本来は英語での利用となることにご注意ください。
Does PartyRock support languages other than English?
PartyRock is intended for use with English language prompts only.
(引用元)PartyRock | FAQs
では、アプリを作ってみます(といっても指示するだけですが)。
次のページからアプリを作成できます。他の作成方法として、既存のアプリを複製して作成する方法もあるのですが、その方法は後述します。
「Build your own app」から作成します。
次の言葉を入力して「Generate app」をクリックしてみます。re:Invent 期間中に話す英語に迷うときに使うイメージで作りました。
日本語で入力した文章を口頭のカジュアルな英語に翻訳
作成されたアプリです。
試しに「どういたしまして」をカジュアルな英語に出力してみます。うまく動いているようです。
気になった点として、画面上には「カジュアルな」の指定が見当たらなかったことす。その条件は LLM のウィジェットの設定として含まれていました。 Prompt の定型文として設定されており、JapaneseInput
の値は変数となっています。
アプリの出力内容を修正したい場合は Prompt を編集して調整できます。例えば、回答を 5 パターン固定で出力させるようにしたり、カジュアルではなくビジネス用途に変更したりできます。
また、ウィジェットの追加・削除や利用するモデルの変更もできます。利用できるウィジェットについては次のページに説明があります。
各ウィジェットの表示を日本語に変更しておきたいところでしたが、日本語の入力には対応していませんでした。ちなみにですが、下記でエラーがでているウィジェットは Static Text と呼ばれており、アプリの説明文などの固定の文字列を表示する際に利用されるウィジェットです。
タイトルは日本語にすることができたため、タイトルだけ変更しました。
アプリの公開
次にアプリを公開しています。
MyApp 画面から作成したアプリを確認できます。この中から公開するアプリを選びます。
私の MyApp 画面です。先ほど作成した「日本語をカジュアルな英語に翻訳」を公開してみます。
公開する前にコミュニティガイドラインを確認することは重要です。必ず一読してから公開しましょう。
PartyRock | Community Guidelines
MyApp から「日本語をカジュアルな英語に翻訳」を選択して「Make public and Share」をクリックします。公開設定はこれだけです。
「Copy link to clipboard」から公開リンクをコピーできます。このリンクを使って他の人もアプリを利用できるようになります。なお、間違って公開してしまった場合は「Make your app private again」から非公開に戻せます(公開後でも非公開に変更できます)。
公開したリンクです(後日削除する予定です)。
https://partyrock.aws/u/yhana/ct0ciQAPU
公開後に再度、MyApp 画面を開くと公開したアプリの色が黄緑色に変わっていることが確認できます。
非公開に戻したい場合は、アプリを選択して「public」部分をクリックしてから「Make private」をクリックすることで変更できます。
さいごに話が逸れますが、MyApp 画面では無料トライアルの残量も確認できます。
回答のスナップショットの公開
AI からのお気に入りの回答はスナップショットとして公開することができます。面白い回答や役立つ回答を共有する際に便利な機能です。ただし、スナップショットは公開されているアプリのみ利用できます。
スナップショットのやり方は簡単で、AI の回答で共有したい内容が表示されているときに「Snapshot」をクリックするだけです。
クリック後に共有用の URL が発行され、だれでも同じ回答を確認できるようになります。
スナップショットは、自分が作成したアプリ以外でも利用可能です。話題のアプリやスナップショットを探すことができるページを次に紹介します。
公開されている話題のアプリの確認
公開されている話題のアプリやスナップショットは Discover ページから探すことができます。
詳細は下記のブログで紹介されています。
アプリの複製(Remix)
PartyRock アプリは複製することができます。
上述した Discover から「Virtual Meeting Background Generator」を選択して複製してみます。
複製は、アプリを選択して「Remix」をクリックするのみです。
複製したアプリは MaApp に追加されるので、後は自分好みにカスタマイズできます。プロンプトの設定を確認することもできます。便利です。
音楽の Remix と同じ意味を表しているのかなと思いました。
以上で、PartyRock の紹介は終わりです。
さいごに
re:Invent 2023 にて PartyRock を体験するワークショップ「AIM 252 : Learn generative AI with PartyRock, an Amazon Bedrock playground」に参加して PartyRock の使い方やアプリの公開方法を学んだため試してみました。特別な技術は不要であり、誰でもアプリを作成・公開できるので楽しいです。
以上、このブログがどなたかのご参考になれば幸いです。